今年はまじめに、梅干しづくり。
売れ残りの梅を、自家用に漬けています。
こういう仕事はなにせ手間がかかりますよね。
時間がかかります。
手間という点ではらっきょう剥きの作業が個人的には一番ですが、、。
単純作業が多いですから、「もっと効率的にできないもんかね。」と思ったり、「ちょっと、だれかこれやっといて!」なんて言いたくもなったりしますが、コツコツ、一個一個、作業を進めるのです。
とかく、「効率」やら「生産性」が問われる世の中。
そんな基準とは関係のないところにある、暮らしの中の「仕事」を大事にしたいものです。
Yaohacciにご来店くださる方々には、そんな仕事、時間を大事にされる方がたくさんいらっしゃいます。
家庭菜園をしていらっしゃる方、料理がお好きな方、毎年20キロ以上も梅干しを作られる方、らっきょう漬けや自家製の干し芋まで美味しく作られる方。
そんな皆さんとのお話に私共も刺激を受けて、ますます、「手間をかける」ことを大切にしたいと思っています。
それぞれの家庭にあった、「仕事」。
それが一つ、また一つ。
一軒、また一軒と、暮らしから切り離されてきたのだと思います。
それが「豊かさ」でもあったわけで、経済的な豊かさのために、暮らしの仕事を切り離してきた。
その先に行き着いた、今。
豊かさって何なんでしょうね。
私にとって「暮らしの手間」とは、生き方が傲慢にならないための、自分自身の確認作業みたいなところがあります。
「あー、時間がない。あれやんなきゃ。これやんなきゃ。こんなのちまちまやってる場合じゃないよー!」
と言ってるコジマくんをなだめつつ、小嶋くんは落ち着いて、一つ一つ、梅に塩をまぶし、紫蘇を揉み、らっきょうを剥き、ぬか床を混ぜるのです。
今一番欲しいもの。
パーマンのコピーロボット。
「あなたが二人いたら、私はたまったもんじゃない」、、と妻。