ご存知の方も多いのだと思いますが、現在の問題や課題が、なにも七面倒くさくなく、簡潔に書かれていて、「知る」ことの入り口にはいいなぁ。これを“鵜呑み”、ではなく、さらに調べて、自分の考えを作らないといけないけれど。

帯にある、『「生きるための食べ物」はいつから「利益のための食べ物」になったのか』。ほんと、そうですからねぇ。

私も、利益を得ないと生活出来ないから利益を出すように頑張るのですが、でも、食べ物を食べ物として扱い、近視眼的な利益追求の道具にせず、将来世代にも持続的な社会を繋ぐためのベターな選択をしようと、そう考えて商売しています。語弊はありますが、「商売のための八百屋じゃねぇ!」。いやいや、商売なんですが、なんと言うかねぇ😅こんなことを言うと、今の社会では商売失格だよね。

グレタ・トゥーンベリさんは、「資本主義が経済成長を優先する限りは、気候変動を解決できない」と言っているそうですが、やはり、現状を冷静に見て、よりベターなものを作っていかないといけないのだと思います。既得権益に縛られた考えでは、変化は難しい。いや、無理でしょう。グレタさんの発言に、セレブとして「いいね、いいね」「そうだ、そうだ」といっても空虚なだけ(日本人も世界の中で括ってしまえば、セレブ)。

私はこれまで、仕事で13カ国くらいかな?行かせていただきました。そのほとんどは、当時、そして今も開発途上国と言われる場所。その国の中でも、ほんと辺鄙なところに行き、住まわせてももらいました。セレブとして発言するのではなく、そんな辺鄙なところで暮らす人たちや、開発途上と言われる国々から学ぶことが多いのだと思います。資本主義経済にはどっぷり浸かっていない、まさに、「生きるための食べ物」を介した暮らしを営む人たちから、今学ぶこと。見習わないといけない事があるのだと思います。

今、問題として取り上げられていることの多くは、私が高校生の時分から言われていたこと。問題としての認識をしながら、何も具体的な策を打ってこなかった30年余り。その責任を考えるとむちゃくちゃ重たい。これらの問題を、無策できた世代が今の若者世代に問いかけるとは何なんでしょう。自分自身にグサグサ突き刺す、ひとつひとつ。今日の、店主雑感。